オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラー(1870-1937)が考えた心理学です。
アドラーは、争いや暴力ではなく、人々が話し合いで問題を解決し、助け合って暮らす戦争のない平和な世界、
みんなで協力し助け合う社会を強く望み、より良いものに変えていきたいと考えました。
そして、そのためにはこれからの社会を作り、未来を担っていく子どもたちへの「育児」や「教育」が重要だと考えました。
世界初といわれる児童相談所を設立したり、講演活動をしたり、カフェやサロンで専門家や親や教師たちと直接会って語らうなどして、
たくさんの人々にこの考えを伝えました。
それを弟子たちがまとめ、発展させたのが今日の『アドラー心理学』です。
アドラーは、後世に自分の名前を残すよりも、人類のために人々に役立つことを望んでいたそうです。